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2007年10月21日 (日)

喜蔵独り(八) 作、歴史侍

Mimawarihei

服部にとって、城に忍び込むことなど自分の屋敷の庭を歩くようなものだ。すでに天守に忍び入り、中の様子をうかがっている。
城内では敗報が届き動揺していたが、三成の娘婿福原長尭が独り息巻いていた。
(ここでこやつを殺すことなど訳はないが・・、為信に手柄を取らせねばならぬだろうな)
服部は音もなく天守を後にした。

服部は人々が寝静まるのを待った。そして見回り兵達の規則的な動きを把握した。
物陰に隠れながら一人やり過ごし、また一人やり過ごす。城門は近い。
その時、一人の兵が不意にきびすを返してきた。隠れる場所はない。
(ちぃっ)
服部は壁に寄り添い、大胆に棒立ちし、袖で顔を隠し目だけ出して息を止めた。
「観音隠れ」だ。

(続)

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コメント

面白くなってきました♪
挿絵もついて。

投稿: 和装美人 | 2007年10月22日 (月) 11:00

ありがとうございます。
服部が待っているようなので、今宵はそろそろ寝静まります。

投稿: 歴史侍 | 2007年10月22日 (月) 22:20

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