« でっかい石のWA!! | トップページ | 献物。。。 »

2007年10月28日 (日)

喜蔵独り(九) 作、歴史侍

Kusemono

見回り兵は服部の目の前を気付かず歩いて行き、そしてまた戻っていった。
(そろそろ丑の刻か)
城門の見張りは二人。服部は飛苦無(とびくない)という武器を二つ同時に投げた。
「どうっ!」
二人が倒れた音を聞き付け他の見張りが駆け付けたとき、城門はすでに開かれていた。
「今ぞ者共!!かかれーっ!!」
為信の掛け声と共に津軽兵が傾れ込み、大垣城は遂に落ちた。

(喜蔵があぶない)
服部は城門を開いたその足で津軽へと駆けていた。
(俺の正体も、為信には感付かれているようだしな)
浪人として自らを売り込んだ服部だが、実は家康が為信を監視するために送り込んだ隠密であった。
(己の行動が、この俺を通して家康に筒抜けなのを承知だとすれば、次に打つ手は只一つ)
服部の脚はさらに加速する。
(地元の反乱軍、喜蔵を討つことだ)

(続)

|

« でっかい石のWA!! | トップページ | 献物。。。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/416676/8647122

この記事へのトラックバック一覧です: 喜蔵独り(九) 作、歴史侍:

« でっかい石のWA!! | トップページ | 献物。。。 »