« お彼岸… | トップページ | 『秋の大祭』 »

2007年9月23日 (日)

喜蔵独り(四) 作、歴史侍

Nec_0035

(津軽為信像)

 為信は確かに酔っている。しかし髭面の奥の眼差しは相変わらず強かった。
「此度の戦、どちらが勝つか油断がならぬ。家康の勢い侮り難しといえども、義は三成にある。我が津軽の所領を認めてくれたのも秀吉殿だからな。
 わしはもはや家康方として出陣せねばならぬ。しかしもし戦に負けわしが死んだら、この津軽の地はまたよそ者に蹂躙されることになろう。そこでじゃ、
 喜蔵、おぬしは三成方としてこの地に残るのじゃ。」
服部の体がピクリと動いたようだった。

 服部は喜蔵の後に続き山道を登っている。昨夜の酒が汗となって抜けていく。
「何処へ行くのだ。白岩とは違うようだが。」
喜蔵は答えず登って行く。しばらくすると開けた場所に着いた。相当な広さで自然のものとは思えない。
そしてそこには、たくさんの石が奇妙に、しかし整然と並べられていた。

(続)

|

« お彼岸… | トップページ | 『秋の大祭』 »

コメント

いよいよ面白くなってきたね
喜蔵も石も

投稿: Nak | 2007年9月23日 (日) 13:48

amari kitai sinaide kudasa~i (外国人風に)

投稿: 歴史侍 | 2007年9月23日 (日) 17:58

虚無僧も出してくださいね~

投稿: 和装美人 | 2007年9月26日 (水) 10:58

無理矢理出します。

投稿: 歴史侍 | 2007年9月27日 (木) 11:34

無理しすぎませんように

投稿: Nak | 2007年9月28日 (金) 16:39

その虚無僧、実は隠密なのですよ…(なんて勝手に人物設定)
実際、江戸時代の虚無僧には公儀隠密的な要素があったようですよ。。

投稿: 和装美人 | 2007年9月28日 (金) 19:24

ふふふふ、今回はチョイ役でご容赦願います。

投稿: 歴史侍 | 2007年9月30日 (日) 08:24

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/416676/8068662

この記事へのトラックバック一覧です: 喜蔵独り(四) 作、歴史侍:

« お彼岸… | トップページ | 『秋の大祭』 »